時代とともに駆け抜ける競走馬たちの生き方

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今回は、競走馬の命の誕生から命の終わりまで、獣医師として現場に立ちすぐそばで見届けてきた立場から、リアルな「競走馬の一生」についてお伝えしていきます。

『競走馬ってどうやって育てているの?』『引退後はどこへ行くの?』

というような疑問をもったことはありませんか?

競走馬として競馬のレースに出場し活躍している姿はよく目にするものの、デビューまでの過程や引退後の行き先についてはこれまで多く語られることはありませんでした。そして、動物愛護の観点から、競馬開催の是非が問われる場面が多く存在することも事実です。

安楽殺処分や食肉としての出荷など決して明るい話題ばかりではありませんが、引退後は養老牧場で過ごしたり、乗馬(乗用馬)に転向して活躍したりと、幸せな余生を送る馬たちもいます。

この記事では、競走馬がどのような一生を送るのかだけでなく、引退馬の支援方法などについても解説します。

目次

はじめに

馬の目

まずはじめに、競走馬と乗馬の違い、馬の特徴、競馬の種類など、競走馬・競馬に関する基礎知識について解説します。

競走馬とは

「競走馬」とは、競馬のレースに出場して最大のパフォーマンスを発揮できるように特別な調教を受けた馬のことです。

一般的にイメージされる競馬(中央競馬、地方競馬)で活躍する馬の種類はサラブレッドですが、「ばんえい競馬」では大型の重種馬、「ポニー競馬」では小型のポニーが活躍しています。競馬の種類と出場する馬の種類については、のちほど詳しく解説します。

乗馬との違い

乗馬との大きな違いは、それぞれ調教やトレーニングの目的などが異なることです。

競走馬乗馬
活動目的競馬のレースに出場すること娯楽、スポーツとして楽しむこと
調教目的速く走ること安全に、安定して人を乗せること
活躍の場競馬場、トレーニングセンター乗馬クラブ
人への貢献娯楽の提供、賞金の獲得運動、リフレッシュ、癒しの提供など
活動資金馬主の出資、獲得賞金乗馬クラブの会費

競走馬は、速く走ることに特化した調教が行われ、競馬のレースに出場することで娯楽の提供をしていることが特徴です。競馬ファンにとっては、背景にある生い立ちやこれまでのストーリーなども競馬の楽しみのひとつであり、競馬のレースをとおして感動体験を提供している点も魅力です。また、競馬産業では競走馬育成のために多くの人が関わっており、経済への貢献度が高い産業のひとつという側面があります。

乗馬は、娯楽・スポーツなどの目的で活用され、安全かつ安定して人を乗せて運動できるようにトレーニングされています。乗馬クラブにいる馬のほとんどはサラブレッドや中間種、アラブ系などの乗馬用の品種ですが、競馬を引退してから再トレーニング(リトレーニング)された元競走馬もいます。

馬の特徴

馬の大きな特徴としては、主に次のような点が挙げられます。

  • 草食動物
  • 肉食動物から逃げるため、速く走れるよう進化
  • 最高速度は時速60~70kmほど
  • 奇蹄類(足1本に蹄はひとつのみ)
  • 中指1本の爪(蹄)で立っている
  • 視野は350°(真後ろ以外はほぼ見えている)
  • 臆病で繊細、驚きやすい
  • 人に優しい、穏やかな性格
  • 繁殖・出産シーズンは春のみ
  • 平均寿命は約25年
  • 体重はサラブレッド(現役)で500kgほど、重種馬で1tほど、ポニーでおよそ350kg以下

動物の進化の歴史上、肉食動物から逃れて生き残るために、馬は速く走れるように進化してきました。その過程で、足の指の本数が減っていき、最終的に現在のような中指1本の爪(蹄)のみで立つ姿に進化してきた背景があります。(進化過程の詳細はこちら

また、現在も草食動物としての多くの特性が残っており、350°という視野の広さや臆病で繊細な性格、一日中ほとんど立ったままで過ごすといった特徴があります。

馬は基本的に穏やかな性格で、人に対して優しく接することができるため、人とのふれあいやホースセラピーといった活動が得意です。

故障(ケガ)が発生しやすい理由

前述のとおり、馬は中指1本で立っている動物です。そのため、速く走れる利点とは反対に、足にかかる負荷が大きいために足回りのケガのリスクが高くなっています。

競走馬に多い故障(ケガ)の理由は、次のとおりです。

  • 屈腱炎
  • 骨膜炎
  • 繋靭帯炎
  • 腱鞘炎
  • 蹄葉炎
  • 種子骨骨折
  • その他骨折

どれも一度発症してしまうと完治までに長い時間を要するため、放牧に戻したり、運動制限をして安静に過ごさせたりと、長期休養させなければならないケースがあります。

また、足の軸となる太い骨を骨折してしまった場合には、重度の場合には治療をせず安楽死させるケースもあります。人間や小動物とは異なり、大型の動物の場合には起立を補助する道具の使用や寝返りさせるなどの介護が困難なため、「4本足で立てないこと=命にかかわること」なのです。

日本と海外のサラブレッドの違い

競馬はアメリカやフランス、香港、ドバイなど、世界的に広く行われている公的なスポーツ競技です。(海外の主要国についてはこちら

各国の馬や馬場にはそれぞれ違った特徴があり、それに合わせた調教が実施されているため、レースに参加する馬たちの特性も各国で大きく異なっています。

招待レースや国際交流レース(ドバイワールドカップ、香港カップなど)などでは各国の代表馬がそろって競走をすることもあり、その際には開催国の馬場特性に合わせた特別な調教メニューを組んで調教しています。

日本の競馬について

競走馬

競馬は、国が全額出資している公的なギャンブルです。JRA(中央競馬会)は国からの出資を受けて、健全な競馬運営と馬の改良やその他畜産業の振興を目的として運営されています。

日本で開催されている競馬は、JRAが運営する「中央競馬」のほか、「地方競馬」「ばんえい競馬」「ポニー競馬」があります。ここでは、競馬の種類や競馬の存在意義について解説します。

競馬の種類

競馬の種類には、開催場所や参加する馬による違いのほか、芝・ダート(砂)・障害競走などといったレースの種類の違いもあります。

ここでは、「中央競馬」「地方競馬」「ばんえい競馬」「ポニー競馬」の4種類についてご紹介します。

中央競馬

JRA(中央競馬会)が開催する競馬を、「中央競馬」と呼びます。

競走馬として登録されレースの参加条件をクリアしたサラブレッドがレースに参加できます。

中央競馬は、全国の競馬場10か所で開催されています。基本的に土日のみの開催で、北海道の札幌・函館の開催は夏季限定です。

地方中央競馬場
北海道札幌、函館【夏季のみ】
東北福島、新潟
関東東京、中山
中部中京
近畿京都、阪神
九州小倉

地方競馬

都道府県または指定市町村が開催する競馬を、「地方競馬」と呼びます。

2023年現在、全国15か所の競馬場で開催されています。地方競馬場では、土日のほか、平日にもレースを開催しています。

地方地方競馬場
北海道帯広、門別(日高)
東北盛岡、水沢
関東浦和、船橋、大井、川崎
中部金沢、笠松、名古屋
近畿園田、姫路
中国・四国高知
九州佐賀

ばんえい競馬

ばんえい競馬とは、北海道の十勝で開催されている世界唯一のばん馬競走を指します。「ばん馬」とは、北海道開拓時代に農耕馬として活躍していた重種馬のことです。

もともとは農耕馬の力比べが由来とされており、ばん馬のもつ力強さや速さ、持久力を競いながら、重いソリを引いて坂を超えていく迫力が魅力です。

ポニー競馬

ポニー競馬で活躍する馬は、体の小さい子どもたちでも乗りやすく扱いやすいことが特徴です。ポニーとは馬の品種名ではなく、体高が147㎝以下の馬の総称です。すなわち、どのような種類・血統であっても、既定の体高以下の馬(子馬を除く)はすべてポニーと呼ばれています。

中央競馬会(JRA)では、「ジョッキーベイビーズ」というポニー競馬選手権を開催しています。対象は小学4年生〜中学1年生の子どもたちで、全国各地で行われる地区代表決定戦や選考会で勝ち上がったジョッキー達が、東京競馬場の芝コースで日本一を目指すレースです。

競馬の存在意義

ギャンブルのイメージが強い競馬ですが、本来は4つの存在意義があります。

  1. スポーツとしての娯楽の提供
  2. 競馬産業としての経済貢献
  3. サラブレッドの繁殖と遺伝子保存
  4. 国際交流

競馬は競馬ファンの方に娯楽や感動体験を提供するだけでなく、競馬産業として以下のように多くの雇用機会を提供することによって経済へ大きく貢献しています。

  • 生産牧場の経営者・スタッフ
  • 育成牧場の厩務員・騎乗スタッフ
  • トレーニングセンターの厩務員・騎乗スタッフ
  • 輸送スタッフ
  • 獣医師・装蹄師・調教師
  • 馬主
  • 競馬場運営スタッフ

このように、1頭の競走馬を生産するためにたくさんの人が関わっているという大きな特徴があります。

また、競走馬としての優れた能力や血統を継承することによって競馬の品質とレベルを向上させていくことも存在意義のひとつであり、国際的に競馬を通じて交流することで国の垣根を超えたコミュニケーションや雇用機会が生まれています。

競走馬の命の誕生

馬の親子

日本における2021年の競走馬の生産頭数は約8,000頭で、そのうちの約98%が北海道で生産されています。中でも全体の80%の生産数を占める北海道の日高地方は、日本一の競走馬の生産地として有名です。

競走馬の生産頭数は1992年のピーク時で年間12,874頭でしたが、ここ20年ほどは年間7,000頭〜8,000頭ほどで推移しています。一方、全国の生産牧場数は、統計開始時(2001年)と比べて2021年には半減している現実があります。

競走馬の生産には、次のようなステップがあります。

上記のステップのうち、競走馬の命の誕生を扱うのは「生産牧場」です。

ここでは生産牧場で競走馬の命がどのように誕生するのか、順番に解説していきます。

自然交配~妊娠まで

生産牧場には、繁殖牝馬(牝馬=メス馬のこと)と呼ばれる母馬と子馬のみがいます。馬の繁殖・出産シーズンは春に限られるため、春は生産牧場にとって繁忙期となります。

父親となる牡馬(オス馬)は種馬場(スタリオン)にいるため、交配(種付け)の予約をしたうえで種馬場へ母馬を連れて行き、交配します。

なお、種牡馬ごとに交配料(種付け料)が設定されており、2023年現在で一番高額なのは1,800万円のエピファネイア、続いて1,200万円のコントレイル、キズナ、ロードカナロアとなっています。この交配料は1回1回その都度支払うわけではなく、受胎が確認できた場合に支払う受胎条件や出生を確認できた場合に支払う出生条件などの支払い条件がそれぞれ種牡馬ごとに設定されています。(参照:社台スタリオンステーション

馬の交配による受胎率は約80%といわれていますが、例外として複数回交配を試みてもなかなか受胎せず苦労するケースもあります。また、出産率は約90%であり、ほとんどが正常に生まれますが、中には流産・死産や、新生子疾患によって命を落としてしまう子馬もいます。

妊娠中~出産時のリスク

妊娠中や出産時には、次のようなリスクが伴う場合があります。

  • 臍帯捻転による流産
  • その他感染による流産
  • 胎盤炎
  • 子宮動脈破裂
  • 早期胎盤剥離(通称:レッドバッグ)
  • 分娩事故(難産など)
  • 産後のネグレクト(子馬を自分の子と認識できず攻撃してしまう)

出産率は約90%と高いものの、なんらかの理由で妊娠継続できない例や、分娩時のトラブルによって母子ともに救命できない例も存在します。

正常であれば、破水から分娩までにかかる時間は30分以内です。この早さも馬特有であり、難産などの理由で出産までに時間がかかってしまうと、生まれた子馬の健康状態に問題が生じる可能性が高くなる場合があります。

当歳馬の成長

0歳馬のことを「当歳馬」と呼び、1歳以降は「1歳馬」「2歳馬」のように年齢で呼ばれます。

生まれた子馬(当歳馬)は、通常1〜2時間程度で自力で立ち上がり、母馬の乳を飲みます。

子馬の出生体重はおよそ50〜60kgで、離乳して親離れする生後5〜6か月頃にはおよそ250kgまで成長します。

新生子期の疾患や成長期特有の疾患も多くあるため、子馬の管理には観察力と繊細な個体管理技術が必要です。

また、母馬や他の同居馬とともに過ごすことによって、人との関係性や馬社会のルールを学びながら、競走馬として大切な基礎力を養っていきます。

育成期について

育成馬

離乳後から1歳の秋頃までには、いよいよ競走馬になるための調教が始まります。育成馬の調教は主に育成牧場で行われ、調教スタッフが馬の状態を見ながら段階に合わせた調教を実施しています。

馬の調教の重要性とは

馬の調教にはムチを使うなど激しいイメージがあるかもしれませんが、道具を使った調教だけでなく、日々の健康管理も調教として重要な意味をもっています。

調教には生きていくうえで大切なことを学ぶ意義があり、人との信頼関係や心理的な成長を促すなどの目的があります。

馬の調教には主に5つの目的があります。

  • 身体能力の向上
  • 技術と行動の習得
  • 心理的な成長
  • 健康管理
  • レースへの準備

当歳馬の頃には、人と同じペースで歩くことや人に対して危害を加えてはいけないことなど、人との関係性や安全対策を中心に教えていきます。

育成期に入ると、人を乗せることや人の指示に従うことを教え込まれます。騎乗運動に慣れてからは、身体能力を向上していくための調教メニューに移り、ゲート練習などを経て競走馬としてのデビューを目指します。

馬主・調教師・騎手それぞれの役割

競走馬の生産には、生産者、馬主、調教師、騎手など、たくさんの人が関わっています。

馬主・調教師・騎手それぞれの役割について、解説します。

《馬主》

競馬の世界では「ばぬし」ではなく「うまぬし」と読みます。

馬主は、生産牧場で生まれた当歳馬または1歳馬を購入後、調教師・騎手それぞれと調教や騎乗の契約を結び、馬を競馬のレースに出走させます。

《調教師》

馬主からの依頼を受けて、馬の調教管理を行います。

預託先の牧場への視察や、当歳馬の状態チェックのために生産牧場へ足を運ぶこともあります。

《騎手》

馬主からの依頼を受けて、実際の競馬のレースで馬に騎乗します。

また、レース出走前の調教に参加することもあります。

競走馬としての現役生活

競馬のレース

2歳になるとデビュー戦(新馬戦)に出走でき、4〜6歳頃に競走馬としての活躍ピークを迎えます。

馬場や距離の適性、健康状態などを見極めながら出走するレースを決めていきますが、故障(ケガ)や健康上の理由で早々に引退するケースもあります。

競馬デビューから初勝利まで

デビュー戦(新馬戦)への参加資格を得るためには、第一関門として「ゲート試験」をクリアしなければなりません。

『ゲートに入り、立ち止まって、開いたら走り出す』

実際の競馬では当然のようにすべての馬がこなしている作業ですが、デビュー前の馬たちにとってはすべてが初めての体験のため、ゲートを通り抜ける訓練も必要です。

ゲート試験をクリアした後、いよいよ新馬戦に挑戦します。

これからデビューする未出走馬と、デビューして間もない馬が参加できるレースには次のようなものがあります。

  • 新馬戦(メイクデビュー):未出走馬(競馬初出走の馬)のみが出走
  • 未勝利戦:新馬戦の後、まだ勝利していない馬が出走
  • 1勝クラス:1勝のみの馬が出走

レースで1〜5着になった馬には、賞金が交付されます。新馬戦から始まり、レースの難易度にしたがって賞金も高くなるため、より上位のレースでの入賞を目指していきます。

この出走数や勝利数、獲得賞金の金額が、競走馬の価値として評価される指標のひとつです。

引退時期の見極め

競走馬が活躍するピークは、4〜6歳頃といわれています。引退する時期は5〜6歳頃が多く、牝馬(メス馬)の場合は生産牧場に戻って繁殖牝馬に、成績優秀な牡馬の場合は種牡馬になります。

その一方で、引退しても行き先が決まらない馬も存在し、肥育されて食肉として出荷される場合もごく少数ながらあることも事実です。

引退のタイミングは馬主や調教師の判断によるところがほとんどで、多くは故障(ケガ)などが発生しないうちに見切りをつけて引退させます。

ちなみに、中央競馬に所属する未勝利馬は、最後に出走できる3歳の未勝利戦までに1勝しなければ中央競馬に所属し続けることはできません。この場合には、地方競馬への移籍または引退という道を選ぶことになります。

途中でリタイアする馬たちの行方

放牧中の馬

引退後は繁殖牝馬や種牡馬といった行き先がある一方で、行き先が決まらない馬たちも存在します。競走馬の途中リタイアの理由と、リタイア後の行き先について解説します。

途中リタイアの理由

まだ競走馬として走れる年齢にもかかわらず、なんらかの理由によって引退せざるを得ない馬たちがいます。その理由としては、次のようなものがあります。

  • 故障(ケガ)
  • 健康上の理由
  • 馬主の都合

故障(ケガ)や健康上の理由など身体的なトラブルが発生したために、引退するケースがほとんどです。また、少数ながら、「繁殖牝馬として使いたいから」というような馬主の都合によって引退する馬もいます。

リタイア後はどこへ行くのか

途中リタイアした競走馬たちはなんらかの身体上の理由を抱えていることが多いため、最後まで現役で故障なく走り続けた馬に比べると行き先が少ないのが現実です。途中リタイア後には、次のような行き先があります。

  • 繁殖牝馬
  • 種牡馬
  • 当て馬
  • 乗馬(乗用馬)
  • 食肉として出荷
  • 安楽死処分

繁殖牝馬や種牡馬として活躍する道のほか、繁殖牝馬の発情を見極めるための当て馬や、乗馬クラブに所属する乗馬(乗用馬)などの行き先があります。

しかしながら、身体的な問題を抱えている場合にはその道が叶わず、食肉としての出荷や安楽死処分となってしまう馬がいることも事実です。

引退馬のセカンドキャリア

乗用馬

競走馬を引退した馬たちのセカンドキャリアには、次のような選択肢があります。

  • 生産牧場に戻り繁殖牝馬になる
  • 種馬場(スタリオン)で種牡馬になる
  • 繁殖牝馬の発情を確認するための当て馬になる
  • 成績優秀な功労馬として養老牧場で飼養される
  • リトレーニングや去勢を受けて乗馬(乗用馬)になる
  • 競馬場に所属する誘導馬になる
  • 肥育を経て食肉として出荷
  • 安楽死処分

最近では、競走馬を引退した馬たちを引き取って功労馬として飼養したり、養老牧場としてふれあいを提供したりするところも増えています。また、乗馬(乗用馬)や誘導馬になるなど、引退後の馬たちを受け入れやすい体制が時代とともに少しずつ整ってきているため、競馬ファンとしても引退した馬たちを応援する楽しみがあります。

引退後の馬たちを支援する方法

現役時代に応援していた馬が引退したときや馬たちのセカンドキャリアを応援したい場合には、寄付や活動への参加などによって引退後の支援が可能です。ここでは、引退馬の支援方法についてご紹介します。

馬の飼養管理には莫大なコストがかかるため、金銭的な支援が最も直接的な支援方法です。また、引退馬に直接会いに行ってみることも支援方法のひとつと言えるでしょう。

まとめ

前半では、馬という動物の特徴や競馬の存在意義について解説しました。競馬産業として大きな経済効果があることや、サラブレッドの遺伝子を保存する目的があるなど大きく4つの存在意義があり、競馬関係者やたくさんの競馬ファンに大きな希望と勇気を与えてくれる存在です。

しかしながら、馬に対する激しすぎる調教やまちがった飼養管理が話題になるたびに、動物愛護の観点から競馬開催の是非が話題になることも事実です。

後半では、競走馬になる馬たちがどのように育ち、引退後にはどのようなセカンドキャリアがあるのかについて解説しました。生産・育成の場面から非常に多くの人が1頭の馬に関わっており、育成~現役期にはアスリートとして大切に扱われています。また、引退後にはさまざまなセカンドキャリアがあり、時代とともに少しずつ環境整備が進んでいることから、引退馬の支援方法も増えてきています。

競馬や馬に興味をもったら、ぜひ引退後の活躍にも注目してみてください。そして、引退後の馬を支援する方法があることも覚えておいていただけると幸いです。

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この記事を書いた人

【獣医師/Webライター/1児の母】
麻布大学卒。大学時代は介在動物学研究室にてアニマルセラピーを専門に研究。
大動物獣医師としてNOSAI北海道で7年間勤務した後、31歳でWebライターに転身。ライティングを中心に、ホームページ制作、名刺・チラシデザイン等、幅広く活躍中。

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