愛犬がトリミング後に様子がおかしい…その理由は?トラブル回避の方法を紹介

横たわる犬
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トリミング後に愛犬の様子が普段と違うと感じたことはありませんか?

トリミング後の異変には様々な理由が考えられます。

本記事では、動物業界で約7年間にわたりトリマーやペットショップ店員として活動し、賞を受賞した経験を持つ筆者が、トリミング後に愛犬の様子が変わる理由と、それを回避するための具体的な方法を詳しく解説します。

目次

愛犬の様子がおかしいと思ったら

ブランケットにくるまる犬

トリミング後に愛犬の異常が見られた場合は、早めに獣医師に相談することが重要です。

専門家の診断を受けることで、早期に適切な対応ができ、愛犬の健康を守ることができます。少しでも異変を感じたら迷わず獣医師のアドバイスを求めましょう。以下にトリミング後に注意すべき愛犬の様子の変化を説明します。

トリミング後の注意すべき様子の変化

愛犬の様子がおかしいと思ったら、まずは冷静に観察することが大切です。以下の点に注意して、異常がないか確認しましょう。

行動の変化

普段と異なる行動をしていないかを確認します。例えば、元気がなくなった、食欲がない、やたらと吠える、怯えるなどの行動が見られたら注意が必要です。

具体的な行動の変化の例:歩きにくそうにしている場合、脱臼や足の怪我の可能性があるので、トリミング後に明らかに歩様に異常があればすぐに病院につれていきましょう。稀に小石が挟まって歩きにくくなっている場合もあるので、足裏のパッド内を広げて異物が挟まっていないかもチェックしてみてください。

身体の変化

体に傷や腫れ、赤みがないかチェックします。特にトリミング後は、皮膚の状態をよく観察してください。かゆみや痛みを感じている場合、しきりに体を掻いたり舐めたりすることがあります。

具体的な身体の変化の例:目を開けにくそうにしている場合はシャンプーが目に入ったり、ドライヤーの風が目に長時間あたることで角膜が傷ついた可能性も。明らかに怪我している場合や皮膚の赤みが強い場合はすぐに病院へ。

排泄の状態

トイレの頻度や便の状態を確認します。下痢がひどかったり血便、血尿が見られる場合は、すぐに対応が必要です。排泄物は写真に撮ることで、診察の際に獣医師がスムーズに状況把握できる材料になります。

食欲と水分摂取

食事の量や水の飲み方に変化がないかを見ます。食欲不振や異常な水分摂取は、体調不良のサインの場合もあるので、普段から愛犬の食事の量や水の飲み方を記録しておくことが重要です。

行動の変化の継続

行動の変化が一時的でなく継続する場合は注意が必要です。例えば、数日経っても元気が戻らない場合や、食欲不振が続く場合は、体調不良が疑われます。継続的な異常行動は、重大な健康問題の兆候である可能性があるため、早急に獣医師に相談することが推奨されます。

トラブルを回避する方法

上目遣いの犬

トリミング後に愛犬が体調不良やストレスを感じるのを防ぐためには、飼い主が事前にできる対策が非常に重要です。これには、サロンと密なコミュニケーションを取ることや、トリミングの施術内容を具体的に伝えることが含まれます。

事前にサロンを見学する

可能であれば、初めてのサロンを利用する前に見学をして、スタッフの対応や施設の清潔さを確認します。サロンの雰囲気や設備を直接確認することで、安心して愛犬を預けることができるかどうかを判断する材料になります。

サロンと密にコミュニケーションをとる

初めて訪れるサロンでは、事前に愛犬の性格や希望する施術内容、過去に他のサロンで経験したトラブルについて詳細に伝えることが不可欠です。これは、サロンのスタッフが愛犬の特性やニーズを理解して適切に対応できるようにするためです。以下の点について詳しく説明します。

愛犬の性格

愛犬が人懐っこい性格なのか、それとも神経質で他の犬や人に対して警戒心を抱きやすいのかを伝えましょう。この情報があれば、スタッフは適切な対応方法を考えることができます。例えば、神経質な犬の場合、スタッフが穏やかでゆっくりとした動きを心掛けることで、トリミング中のストレスを軽減できます。

過去のトリミング経験

以前のサロンでどのような問題が発生したのかを具体的に伝えます。例えば、「前回のトリミングで皮膚にトラブルが出た」や「切り傷ができてしまった」などの情報を共有することで、サロンのスタッフは同じ問題を避けるための対策を講じることができます。

健康状態とアレルギー情報

愛犬の健康状態やアレルギーの有無も重要な情報です。特定のシャンプーやトリートメントに対してアレルギー反応がある場合は、それを避けるための代替品を使用することが必要です。

特定のケア方法や好みのご褒美

愛犬が特に好きなご褒美や、特定のケア方法があれば、それを伝えることで、トリミング中のストレスを軽減することができます。例えば、「トリミング後に特定のおやつをあげるとリラックスする」といった情報は、スタッフにとって非常に有益です。

サロンの予約時の注意点

上を見上げる犬

事前に予約をする際には、愛犬の性格や健康状態、希望する施術内容を明確に伝えることが重要です。予約時に詳細な情報を提供することで、サロン側もより適切な準備ができます。

これらの情報を事前に伝えることで、サロンのスタッフは愛犬に対してより適切なケアを提供することができ、トラブルの発生を防ぐことができます。

トリミングの施術内容の伝え方

トリマーと飼い主の間で施術内容に関する認識のズレを防ぐためには、具体的で明確な伝え方が重要です。以下に、効果的な伝え方のポイントをさらに詳しく説明します。

1. カットスタイルの写真を用意する

希望するカットスタイルを具体的に示すために、写真を用意することが大切です。写真を見せることで、トリマーは飼い主が望むスタイルを正確に理解することができます。例えば、「この写真のように顔周りを丸くカットしてほしい」や「耳の毛はこの長さにしたい」など、視覚的に説明することで、施術後のイメージが共有しやすくなります。

2. 好みではないカットスタイルを伝える

同時に、避けたいカットスタイルについても伝えることが重要です。例えば、「短くしすぎないでほしい」や「顔周りは丸くカットしてほしい」といった具体的な希望を伝えることで、トリマーとの認識のズレを防ぐことができます。

3. 具体的な希望を明示する

カットの長さ、形状、特定の部位のケア方法など、細かい部分まで具体的に伝えることが大切です。例えば、「耳の毛は長めに残してほしい」「爪は短く切りすぎないでほしい」といった具体的な希望を伝えることで、トリマーとのコミュニケーションがスムーズになります。

4. トリマーとの相談

トリマーとの対話を大切にし、疑問や不安がある場合はその場で相談することを心掛けましょう。トリマーのプロフェッショナルな意見を取り入れることで、より良い結果が得られることもあります。例えば、特定のカットスタイルが愛犬の健康や快適さに影響を与える可能性がある場合、トリマーのアドバイスを受け入れることが重要になります。

また、トリミング後のケア方法についても、事前にトリマーと相談しておくと良いでしょう。例えば、トリミング後に必要な保湿ケアや、ブラッシングの頻度などを確認し、自宅でのケアに役立てることができます。

これらのポイントを押さえることで、トリミングの施術内容に対する期待と現実のギャップを最小限に抑えることができ、愛犬がより快適に過ごせるようになります。

万が一トラブルがあった際の対処法

うずくまる犬

トリミング後にトラブルが発生した場合、迅速かつ適切に対応することが重要です。以下では、トラブルが発生した際の具体的な対処法についてさらに詳しく説明します。

サロンに状況を確認する

トリミング後に怪我や異常が見られた場合、飼い主はまず冷静に状況を確認することが重要です。慌てずに、愛犬の状態を観察し、どのような異常があるのかを詳細に把握します。その後、すぐにサロンに連絡し、発生した問題について報告します。具体的な手順としては、以下の通りです。

1. 愛犬の状態を確認する

怪我の程度や異常の内容を詳細に記録します。写真を撮っておくと、後で獣医師やサロンに説明する際に役立ちます。例えば、皮膚に赤みが出ている場合や、切り傷がある場合は、その箇所の写真を撮影しておくと良いでしょう。

2. サロンに連絡する

 電話やメールでサロンに連絡し、具体的な状況を説明します。怪我の原因やトリミング中に何が起こったのかを確認し、再発防止のための対策を求めます。サロンのスタッフが原因を把握し、再発防止策を講じることができるように、詳細な情報を提供することが重要です。

3. 獣医師に相談する

 怪我が深刻な場合は、すぐに獣医師に相談し、適切な処置を受けることが重要です。獣医師にトリミング中に起こったことを詳細に説明し、治療方針を決めてもらいます。例えば、切り傷が感染しないように消毒や縫合が必要な場合があります。

4. 再発防止のための対策を求める

 サロンに対して、今回のトラブルの原因と再発防止策を確認します。場合によっては、別のサロンを探すことも検討しますが、信頼できるサロンであれば、改善策を講じた上で再度利用することも一つの選択肢です。

愛犬のストレスケアをする

トラブルが発生した場合、愛犬のストレスを軽減することも非常に重要です。以下の方法を参考に、愛犬の心のケアを行いましょう。

1. トリマーとコミュニケーションをとる

トリミング中に発生した問題について、トリマーとしっかりコミュニケーションをとり、改善策を見つけることが大切です。信頼できるトリマーであれば、引き続きお願いすることも考慮します。トリマーと協力して愛犬のストレスを軽減するための具体的な対策を講じましょう。

2. サロンを変える場合の注意点

いきなりサロンを変えることは、愛犬にとって大きなストレスになる場合があります。新しいサロンを選ぶ際は、事前に見学を行い、スタッフとの相性や施設の環境を確認します。愛犬が新しい環境に慣れるための時間を持つことも重要です。

3. 愛犬にリラックスできる環境を提供する

トリミング後は、愛犬がリラックスできる環境を整え、安心して過ごせるようにします。お気に入りのベッドやおもちゃを用意し、リラックスできる時間を作ることが大切です。特にトリミング後は、愛犬が疲れていることが多いため、静かで落ち着ける場所を提供しましょう。

4. 適度な運動と遊び

トリミング後のストレスを軽減するためには、適度な運動や遊びも効果的です。愛犬が楽しめる散歩や遊びを取り入れ、リフレッシュさせてあげましょう。運動はストレス解消に非常に効果的であり、愛犬の心と体の健康を保つためにも重要です。

さいごに

伏し目な犬

トリミング後のトラブルを避けるためには、事前の準備と密なコミュニケーションが不可欠です。愛犬の性格や健康状態を詳細に伝えることで、トリマーがより適切なケアを提供できるようになります。また、希望するカットスタイルや避けたいスタイルを具体的に伝えることで、施術内容に対する期待と現実のギャップを減らすことができます。

万が一トラブルが発生した場合でも、冷静に対応し、サロンや獣医師と連携を取ることで、早期に適切な処置を行うことが重要です。また、愛犬のストレスを軽減するための工夫も忘れずに行いましょう。これには、トリマーとのコミュニケーションやサロン選び、愛犬のリラックスできる環境作り、適度な運動なども含まれます。

これらのポイントを押さえることで、愛犬が安心してトリミングを受けられる環境を整えることができます。愛犬の健康と幸福を第一に考え、適切なケアを提供してあげてください。愛犬がストレスなく快適に過ごせるように、飼い主としての役割を果たしましょう。

【免責事項】Animal Compassionではできるだけ正確な情報提供を心がけていますがご利用者様による正当性の確認をお願いいたします。また医療に関する助言を提供することはございませんので、最終的な判断は適切な医療従事者に個別の状況を確認してもらった上で行うようにお願いいたします。

横たわる犬

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この記事を書いた人

約7年間にわたり動物業界で様々な経験を積みました。その知識を活かし、ペットと飼い主様の幸せな暮らしのために、微力ながらお力添えができるよう心を込めて文字にします。( 資格:トリマー / 犬の管理栄養士 / フードスタイリスト 経歴:トリミングコンテスト優勝 / トリマー・ペットショップ店員)

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