【業界の知恵】犬のトリミング料金の相場は?サロン選びの方法まで詳しく解説

寝そべっている犬
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トリミングに連れていく際にどのようにサロンを選べば良いのか、また料金の相場はどのくらいなのか?

こんな風に、愛犬のトリミングサロン選びについて悩む方は多いのではないでしょうか。

この記事では、動物業界でトリマーやペットショップ店員として約7年間にわたり活動し、賞を受賞した経験を持つ筆者が、あなたと愛犬に合ったサロン選びのポイントを詳しく解説します。

目次

トリミング料金の相場

犬をトリミングしている様子

まずは、一般的なトリミング料金の相場について犬種によって異なる点を解説します。

以下の表の料金は全国の平均的な価格です。

トリミングの料金は地域やサロンの規模、提供されるサービス内容によっても変わります。

犬のトリミングの相場をまとめた表

大型犬の場合

大型犬のトリミングは、その体の大きさに比例する作業量から、トリミング料金が高くなる傾向にあります。例えば、スタンダードプードルやラブラドゥードゥルなどの犬種では、一般的なトリミング料金は15,000円から30,000円の範囲です。

これには、ブラッシング・シャンプー・爪切り・耳掃除などの基本的なケアや、被毛と皮膚の健康チェックが含まれますが、追加のサービスや特殊なケアが必要な場合は料金がプラスされることもあります。

中型犬の場合

中型犬のトリミング料金は、大型犬よりもやや低く、一般的には7,000円から20,000円の範囲です。

中型犬に分類されるシェルティやボーダーコリーなどは本来カットが必要な犬種ではないため、メリットやデメリットを考慮し、毛を短くする際はトリマーやかかりつけの獣医師によく相談するようにしましょう。

メリット

1. 涼しい
2. お手入れが簡単
3. 見た目も涼しげになる

夏の暑さからペットを守るために、短くカットすることで体温調節を助け、熱中症のリスクを低減します。特に活動的な犬や、厚い被毛を持つ犬種にはおすすめです。また、毛が短いと日々のブラッシングが簡単になり、もつれや毛玉ができにくく、お家でも洗いやすくなります。

デメリット

1. 紫外線を受けやすくなる
2. 温度の調節が難しくなる
3. 被毛が伸びにくくなることがある

毛を短くすると、皮膚が直接紫外線にさらされやすくなります。これにより日焼けや皮膚の炎症、乾燥などが起こりやすくなることもあります。一部の犬種では、被毛が自然の断熱材として機能しているため、毛を短くすると冷房が効いた室内などで寒さを感じやすくなることもあります。

小型犬の場合

小型犬のトリミング料金は5,000円から15,000円と最も経済的です。チワワやダックスフンドなどの小型犬は、使用するシャンプーの量が少なくトリミングにかかる時間も短いため、全体的なコストは下がりますが、小型犬特有の細かなケアや専門的な技術が求められるため、価格が高く設定されているサロンもあります。

その他の料金に影響する要素

薄いピンクの背景と犬

トリミングの基本料金以外にも、いくつかの要素が料金に影響を与えることがあります。

これらは飼い主のニーズや愛犬の状況に応じて変わるため、預ける際にはトリマーと相談し、その子にあったケアを提供してもらうことが大切です。

ペットホテルや預かり、送迎の有無

トリミングで預ける際に、ペットホテルや送迎のサービスを利用できるサロンもあります。

これらの追加サービスは便利ですが、別途料金になることが一般的です。事前にホームページなどでサービス内容と料金を確認し、必要に応じて利用することをおすすめします。

皮膚や被毛の状態

皮膚が敏感であったり、特定の皮膚病を持っている子は、特別なシャンプーやトリートメントが必要になる場合があります。

基本料金に含まれるシャンプーが、敏感肌用の商品を使用しているサロンも増えていますが、これらのメニューは追加料金になることが多いです。

もつれや毛玉の有無

毛のもつれや毛玉がたくさんある場合はこれらを解消するための追加作業が必要になります。もつれや毛玉をほどく際には特別な注意を必要とする場合があるため、料金がプラスされることもあります。

無理やりもつれをほどくと、皮膚が引っ張られ炎症の原因になることがあり、毛玉を無造作に切ってしまうと毛の長さの違いによって新たに毛玉ができる原因になります。

もつれや毛玉ができた際はプロに頼むか、家でのケアの方法を聞いてみるのもおすすめです。

犬種標準を上回る体重

犬種の平均体重を大きく上回る場合、トリミングに必要な時間や労力、消耗品の使用が増えるため、追加料金が発生する場合があります。健康維持のためにも、愛犬の体重管理はしっかり行ないましょう。

シニア、保定が必要かどうか

高齢であったり、保定が必要な子は、特別なケアが求められます。これにはトリマーの専門的な技術や人員の確保が必要とされるため、通常料金よりも高くなる場合があります。

トイプードルのトリミング料金の相場

ピクニックと犬

トイプードルは毛が伸びることに加え、毛がカールしているので毛玉ができやすく、定期的なお手入れが必要な犬種です。一般的なトリミング料金は8,000円から2,0000円と幅が広く、地域やトリマーの技量などの要素によって変化します。

トリミングにかかる時間は1時間半〜2時間半で、これはトリミングに使う道具や手法、トリミングに慣れているか、もつれや毛玉の有無、トリマーの技量など様々な要素によって異なります。

また、ハートや星など模様をつけるデザインカットや希望のカットスタイルに応じて料金が高くなることもあります。

チワワのトリミング料金の相場

おもちゃを枕のようにする犬

チワワのトリミングにかかる時間は通常1〜2時間で、他の犬種と比べるとトリミングが簡単な犬種です。

そのため料金も他の犬種に比べて低めで、一般的には5,000円から8,000円程です。

チワワには長毛種と短毛種が存在し、長毛種は短毛種に比べ、料金が高くなることが一般的です。

ミニチュアダックスフンドのトリミング料金の相場

首をかしげ横を見る犬

ミニチュアダックスフンドはその体の特徴から、トリミングには注意が必要な犬種です。

料金は5,000円から9,000円程で、トリミングにかかる時間は1時間半〜2時間程度です。

ミニチュアダックスフンドはヘルニアが多い犬種なので、トリミングをする際には脚や腰に負担をかけないよう注意する必要があります。被毛の状態や希望するカットスタイルによっては追加料金がかかることもあるでしょう。

ミックス犬のトリミング料金の相場

見上げる犬

ミックス犬のトリミング料金を判断する際には、組み合わせている犬種がポイントです。

一般的に、犬種の組み合わせによってトリミングの手法や使用する製品が変わります。

例えば、シェパードとスタンダードプードルのミックスで、プードルのカールした毛質の遺伝子が優勢な場合、定期的なカットやブラッシングが必要になります。

ミックス犬をサロンに預ける際は、飼い主がトリマーに愛犬の特徴や性格などを正確に伝えましょう。

トリミングサロンの選び方

トリミングサロンを選ぶ際には、愛犬と飼い主に合ったサービスと環境が提供されているかどうかを慎重に判断することが大切です。ここでは、サロンへ預ける前の準備とサロン選びのコツについて詳しく解説します。

人のひざにのる犬

サロンへ預ける前に

愛犬がより快適にサロンで過ごすために、トリミングサロンに預ける前にいくつかの準備を行いましょう。

ワクチン接種をする

サロンに預ける前に、必要なワクチン接種を終えることが大切です。これにより、病気を予防するための免疫力を高めます。ワクチンの種類やスケジュールについては、かかりつけの獣医師に相談してください。

社会化のトレーニングをする

愛犬がトリミングサロンで快適に過ごせるように社会化のトレーニングを行いましょう。生後1〜4ヶ月以内に始めることが理想的で、様々な環境や状況に段階的に慣れさせることが大切です。

かかりつけの病院を決める

万が一の事態に備えて、トリミングサロンの近くに信頼できる獣医師がいるかかりつけの病院を確保しておくことが望ましいです。緊急時に迅速に対応できる体制を整えておくことで、安心して預けることができます。

サロン選びのコツ

トリミングサロンを選ぶ際には、以下のポイントを考慮し、愛犬と飼い主にとって最適なトリミングサロンを選びましょう。

SNSでカットスタイルを見る

ホームページやInstagramでサロンが提供するカットスタイルや店内の雰囲気を事前にチェックすることで、愛犬に合ったサロンかどうかを判断できる材料になります。また、カットの写真を見ることで、トリマーが得意なカットスタイルやサロンの雰囲気、どんな犬種が多く来店するのかを確認できます。

サロンのサービスや強みを知る

それぞれのサロンには特色や強みがあります。例えば、アロマテラピーを取り入れたスパトリートメントオプションや、マッサージなどのケアを提供するサロン、トリミング後の撮影背景にこだわりがあるサロンなど様々です。愛犬の性格や飼い主のニーズに合ったサービスが提供されているサロンを選びましょう。

シニアや持病がある場合は病院併設のサロンもおすすめ

高齢のペットや健康に問題を抱えている子の場合、万が一の状況にすぐ対応できる先生がいる動物病院が併設されたサロンもおすすめです。これによってトリミングの最中にペットの健康状態が急変した際にも迅速に対応できます。

トリミングサロンに持っていくもの

テントのような形の家から首を出す犬

愛犬を初めてのサロンに連れて行く時は、リラックスして過ごせるようにいくつか持ち物を持っていくと良いでしょう。これらは、愛犬が新しい環境に対して不安や緊張を感じずに過ごすために役立ち、サロン側がケアを行う上で重要な情報を提供します。実際にサロンを予約する際はトリマーに必要な持ち物を確認することも大切です。

ワクチン証明書

サロンにペットを預ける際には、直近のワクチン接種の証明書の提示が求められます。特に狂犬病の予防注射は法律で義務化されているので、初めて行くサロンに預ける際には必ず持参しましょう。

好きなオヤツやおもちゃ

新しい環境に慣れるのを助け、リラックスした状態でトリミングを行うために、お気に入りのオヤツやおもちゃを持参するのもおすすめです。これらは愛犬に安心感を与え、待ち時間やトリミング中のストレスを軽減します。特に初めてサロンを訪れる際や、トリミングに慣れていない子に効果があります。

キャリーケースや首輪・リード類

愛犬をサロンへ連れていくために、適切なサイズの首輪やリード、キャリーケースを用意することが大切です。これらはサロン内でペットが予期せず走り出した際の命綱であり、トリミング後にリラックスした状態でサロン内で過ごすためのお助けアイテムとなります。キャリーケースは特に公共交通機関を利用する際や、車の移動での安全確保にも有用です。

さいごに

シーツをかぶった犬

トリミングの料金は、サロンがある地域や規模、提供されるサービスや犬種、サイズ、毛量、皮膚の状態など様々な要素によって異なります。例えばトイプードルやチワワ、ミニチュアダックスフンド、そしてミックス犬など犬種によっても料金やトリミングにかかる時間が変化します。

トリミングサロンに愛犬を連れていく際には、その子に合った施術内容は何かをトリマーに相談することが重要です。

定期的なトリミングは、愛犬の健康と快適な暮らしを守るために大切です。愛犬に合ったサロンやサービスを選び、ケアを適切に行うことで、永く幸せに暮らせるようにサポートしてあげましょう。

【免責事項】Animal Compassionではできるだけ正確な情報提供を心がけていますがご利用者様による正当性の確認をお願いいたします。また医療に関する助言を提供することはございませんので、最終的な判断は適切な医療従事者に個別の状況を確認してもらった上で行うようにお願いいたします。

寝そべっている犬

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この記事を書いた人

約7年間にわたり動物業界で様々な経験を積みました。その知識を活かし、ペットと飼い主様の幸せな暮らしのために、微力ながらお力添えができるよう心を込めて文字にします。( 資格:トリマー / 犬の管理栄養士 / フードスタイリスト 経歴:トリミングコンテスト優勝 / トリマー・ペットショップ店員)

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