皆さんは動物のふれあい施設に行ったことがあるでしょうか?
動物園や観光牧場、アニマルカフェといった場所で動物を触ることができたり、エサやりの体験ができたりするととても癒されますよね。
人間には、動物と関わりたい、触れてみたい、という根源的な欲求があるようです。
それは、気持ちいいものを触るとリラックス効果があるからでしょうか。
それとも、未知のものを触って確かめたいと思うからなのかもしれません。
その、生き物を触ってみたいという欲求を満たしてくれるのが、ふれあい動物園です。
しかし、ややもすると動物側の気持ちを軽視してしまいかねないふれあい施設には、賛否両論がつきものです。
今回はそんな動物とのふれあい施設について、しっかり考えてみたいと思います。
動物とのふれあいの種類

一般的に動物とのふれあいと呼ばれるものには、実際に動物を触るもの、間接的に関わるもの(餌やり体験など)、観察のみと大まかに分けて3種類があるのではないかと思います。
この中でも、動物に触れるということは最も強い刺激を伴い、また最も興味をそそられるものでしょう。
その次に、動物の近くに行って行うエサやり体験などが、子供たちにも人気の触れ合い体験になるのではないでしょうか。
最後に挙げた観察は集中力が求められますし、まだ理解力の乏しい子供達には不向きと言えるかもしれません。
なぜ動物に触りたいと思うのか
そもそも、どうして人間は動物を触ってみたいと思うのでしょうか?
最初に2つの可能性を挙げてみました。
まず1つ目は、触ると気持ちいいということ。
そして2つ目は、その動物のことをよく知るために、触ってみたいという欲求が生まれるということです。
動物は触ると気持ちいいから

毛の生えた動物を触ると気持ちいいということは、今までそのような動物を触った経験がある子供ならば自ずと分かります。
人間に限らず、動物は柔らかな感触を求める性質があるようです。
特に毛や羽が生え、暖かな体温を持つ哺乳類や鳥類はそうではないでしょうか。
アカゲザルの赤ちゃんを対象とした、針金で作られたハードマザーと、布を被せたソフトマザーではどちらを好むのかという実験が過去になされたことがありました。
その2つを比べたときにソフトマザーが選ばれることはなんとなく想像がつくと思います。
しかし、授乳をしてくれるハードマザーと、授乳をしてくれないソフトマザーを比べた時、アカゲザルの赤ちゃんは授乳をすることがなくても柔らかな触感を与えてくれるソフトマザーを好むことが明らかになりました。
知らないものを触って確かめたいから

ふたつめの、未知のものを触って確かめたいという欲求がある点についてはどうでしょうか。
近年の動物ふれあい施設では、必ずしも毛が生えていない爬虫類なども人気なようです。
確かに爬虫類は触るとひんやりしていたり、意外とぷにぷにしていたりするために1つ目で述べたように触ると気持ちいいので触りたくなるのかもしれません。
しかし、触ると気持ちいいだけでなく、触ったことのないものを触って確かめたいという欲求が根源的にあるのではないかと思います。
触覚、というものは、人間の五感のなかで最も早く成熟するようです。
触覚は赤ちゃんが外界を認識し危機を察知するために大切な役割を担います。
こうした触覚を介した探索行動の後には、視覚や聴覚によって、触れなくても重さや硬さや粗さを推論できるようになるのです。
こういったことから、まずは触覚を頼りに未知のものを理解したいという欲求が生まれるのかもしれません。
動物とのふれあいで得られる効果

ふわふわ、ぷにぷに、など触ると気持ちいいと思うものを触ることで得られる安心感は、幸せホルモンに関連しています。
幸せホルモンと呼ばれるものにはドーパミン、セロトニン、オキシトシン、エンドルフィンの4つがあります。
そういったホルモン分泌が促されることで不安や心配を和らげ、心の安定をもたらしてくれるのです。
また、未知のものを触ったり観察したりすると、知的好奇心が満足します。
そうすることで、もっと色々なことを知りたいという好奇心旺盛な気持ちを発展させることができるでしょう。
知的好奇心は、物事を自分で解決していくという主体性を醸成するのに役立つものです。
また、物事を深く考えるようになるとも言われています。
参考:知的好奇心の意味とは?子どもの知的好奇心を高める方法や特徴を紹介|こども教育総合研究所
また、必ずしも”触る”という行動を伴わなくても、動物は子どもたちに大きな影響を与えます。
自分以外の他者(動物でも)と接することで、その行動を理解しようとしたり、相手の立場に立って物事を考えられるようになります。
動物好きな方たちは、その殆どが他者に対して優しく、思いやりに溢れているのは、小さい頃から相手の立場に立って物事を考えるという経験を積み重ねてきているからかもしれませんね。
また、それ以外の効果もあります。
動物は、人間が行ったことに対してわざわざ文句を言ったり、馬鹿にしたりなどしません。
どんなことも受け入れてくれるように感じられる動物との関わりの中で、人間相手だとできないことが、動物に対してだとできるようになります。
特に、動物が音読の練習や話し相手になるなどの場合、発音が良くなったり読み方もうまくなったという結果があるようです。
社会化がすすむ年齢の頃にこういった動物との触れ合いが日常的にあれば、心の豊かな人間に育っていくのではないでしょうか。
動物と関わることによって得られるメリット
- 触ると気持ちいいということ
…幸せホルモンが分泌され心が安定する - 未知のものを触って確かめたいということ
…知的好奇心の満足 - 他者(動物)と関わるということ
…思いやりの心が育つ - 動物は自分を否定せず受け止めてくれる存在であること
…様々な練習台になることで成長に繋がる
このように、動物と関わることで得られるメリットは沢山あります。
これらの効果を期待した情操教育や動物介在活動(AAA)は、社会になくてはならない活動のひとつです。
家庭や学校で動物が飼育できない最近の事情

何事も、じっくりと向き合うことでよりたくさんのことを得ることができます。
そう考えると、家族の一員として家で動物を飼うことが最も好ましいのかもしれません。
子ども自身が動物の餌やりや糞尿の掃除などを行うことによって、命ある生き物と向き合う重要性を学びます。
しかし家族環境、経済的な困窮、居住環境などさまざまな理由で動物を飼うことができない家庭もたくさんあると思います。
特に、子供を持つ家庭の貧困化が進んでいると言われている昨今ではなおさらなのではないかなと思います。
家庭で動物を飼うということの次に好ましいのは、学校で動物を飼うことではないでしょうか。
日本では小学校入学から中学校卒業まで義務教育なので、自宅と学校を行き来して生活しているのですから、学校で過ごす時間は膨大なものです。
昔私が過ごした小学校ではにわとりを飼育していて、その日の生き物係の当番がお世話をし、卵を産んでいれば持って帰って自宅で食べることができました。
そんな日々が今でも記憶によく残っているということは、子供の頃の自分にとって、重要な時間だったのだろうと思います。
しかし、近年の学校事情は昔から様変わりしてしまったようです。
学校飼育動物の数は減少傾向にある

日本の学校教員は労働時間が長く、人手が足りていないということが常々問題となっていました。
数年前からの働き方改革では、労働時間の短縮が大きな目標として掲げられ、依然人手不足が続く学校教育現場では、余分な業務を放棄せざるを得ませんでした。
学校で飼育されている動物たちのお世話は、特に教員の業務を圧迫するものでした。
また、学校が休みの日は、教員が自宅に動物を持ち帰ってお世話をしないといけないこともあったようです。
また、鳥インフルエンザの流行やアレルギーを持つ子供への配慮などから、にわとりを学校で飼育することはほとんどなくなってしまいました。
学校に動物に詳しいスタッフが駐在し、動物との関わり方を丁寧に教えてくれる人がいれば理想的なのかもしれません。
しかし、なかなかそこまでお金をかけることができる教育現場も少ないということが、現実問題としてあるのではないでしょうか。
ふれあい施設が学習の場となっている
上記のように、さまざまな原因によって学校現場から動物がいなくなってしまいました。
そのかわりの役目を担うのが、動物のふれあい施設なのではないでしょうか。
どうぶつの触れ合い施設は、動物園に併設したもの、観光牧場の一角にあるもの、都会のアミューズメントパーク内にあるものと多様化してきています。
どうぶつと触れ合うことのできる場所はどこ?

代表的な動物との触れ合いが行える場所は以下のようなところです。
- 動物園や水族館
- 観光牧場
- アニマルカフェ など
近年では動物園や観光牧場などの大型施設でなくても、都会の商業施設の中にふれあい施設やアニマルカフェができており、より身近になった印象があります。
ふれあい施設の欠点は?

いままで述べたように、動物とのふれあいはたいへん大きな意義を持ちます。
しかし、商売として行っている以上、顧客をいかに満足させるか、またたくさんの顧客を呼び込むにはどうしたらいいのかということを考えた上では、珍しい動物を飼育してみたり、無理なふれあいをさせてしまっている例が散見されます。
ふれあい施設は家や学校での飼育ではなく、不特定多数の人を呼び込んで行うものですから、その触れ合い時間は短く、教育的な機会を与えるのが難しいと言えます。
また、短い時間で顧客を満足させようと思うと、どうしても動物を触るという刺激的な行動を求めたり、または物珍しい動物を導入して目を引こうとします。
そういった安易な取り組みは本来の情操教育・動物介在活動からかけはなれ、反対に動物への間違った理解を植え付けてしまうことになりかねません。
では、どのようにふれあいについて考えていけばいいのでしょうか。
ふれあいに向いている動物、そうじゃない動物

冒頭で、動物のふれあいは3種類に分けることができるのではないかと述べました。
①実際に動物に触れる「ふれあい」
②餌やり体験
③触ることのない「観察」
この中でも②の餌やり体験と③の観察に関しては、動物へのストレスが少なく問題になることが少ないでしょう。
しかし、①の実際に触るという行為は、動物にとって過大なストレスがかかっている場合があります。
触れられることを嫌だと思わない動物、触るのに適している動物には一定の基準があると私は思っています。
それは、
- 家畜化されてからの歴史が長い動物か
- 臆病な性質ではないか(被捕食者か捕食者か)
- 他者と強いつながりを築くことができる社会性のある動物か
- よくトレーニングされており、触られることを嫌だと思わない/良いことだと思っているか
ということです。
また、
- 人間に危険を及ぼすことが無い動物か
という、人間側に及ぶ危険も考慮しなければならない重要な点です。
このような点に着目して、動物のことをより深く考えてみたいと思います。
動物の家畜化の歴史

動物と人間の関係性が古くから築かれている動物種とはふれあいに向いているといえます。
そもそも家畜化とは何なのか、改めて確認してみたいと思います。
家畜化とは?
家畜化とは、人間にとって好ましい性質を持った個体を群れの中から人為選択し、代を重ねることでその好ましい変化が固定化されていくことを言います。
私たちが一般的に飼育しているイエイヌやイエネコ、カイウサギ、フェレットなどは、家畜化の結果、亜種として独立している動物たちです。
これらの動物は家畜として選ばれたのではなくて、そのほか多くの動物も家畜化の試みはなされましたが、期待する好ましい変化が起こらなかったために家畜にはならなかった、といえます。
動物ごとの家畜化
最も早くに家畜化された動物は犬だということは有名だと思いますが、そのほかの動物たちはどうでしょうか。
家畜化の歴史が長い順に並べてみると、以下のようになります。
なお、家畜化された時期は特定するのが困難で、その年代は諸説あります。
また、家畜化の目的は食肉用、農耕用、愛玩用など様々ですが、下のリストに記載したものは、目的を問わず年代順に並べたものです。
動物種 | 家畜化された年代 |
犬 | 約3万5000年前 |
羊 | 約1万3000年前 |
ヤギ | 約1万3000年前 |
豚 | 約1万1000年前 |
牛 | 約1万300年前 |
猫 | 約9500年前(最古の飼育例) |
鶏 | 約8000年前 |
モルモット | 約7000年前 |
馬 | 約5000年前 |
フェレット | 約4000年前 |
うさぎ | 約1400年前 |
カナリア | 約400年前 |
ファンシーラット | 約300年前 |
ゴールデンハムスター | 1930年 |
ハリネズミ | 1980年代?(ペットとして流通した年代) |
デグー | 1980年代?(ペットとして流通した年代) |
犬の次に家畜化された動物はヤギ、羊、豚で、その次に猫です。
モルモットがかなり古くから家畜化されていたというのは意外ですね。
猟に使用されていたフェレットも家畜化されてからかなりの時間が経過していることがわかります。
また、上記の動物より歴史は浅くなりますが、うさぎの家畜化がその次に早いようです。
実験動物に使用されていたファンシーラット、また観賞用としてのカナリアなどに関しても400〜300年ほどの歴史があります。
その他の動物に関しては1900年代からペットとして飼育されるようになったり、もしくはまだ家畜化されていない動物で、野生動物として分類すべき種もあります。
リストに挙げたハリネズミやデグーもペットとして流通していますが、家畜化されたとは言い難い動物種です。
被捕食者か捕食者か
上記の家畜化された動物のうち、草食動物で被捕食者であるうさぎやモルモットはかなり臆病な性質を持ちます。
その個体の性格として、人を恐れないように訓練されたものであるならば触られても良いでしょう。
しかしそうでないなら、その個体には触らせず、餌やり体験に留める、もしくは観察のみにするべきではないでしょうか。
また、雑食動物ですがラットやハムスターなども被捕食者であり、臆病です。
こちらもすべての個体がふれあいに向いているとは言えません。
さらに、恐怖を感じたら触った人間を噛むこともありますので、顧客とのトラブルを引き起こす可能性もあります。
他者とつながりを持つことを好む動物か

多くの動物は群居性を持ちますが、特にデグーは群居性で、かつ社会性を持つ動物です。
デグーはとても高い知能を持ち、上下関係がある社会の中で、鳴き声などでコミュニケーションを取りながら生活しています。
人間によく慣れた個体だと、撫でてほしくて自ら人間の方に近寄ってきます。
家畜化の歴史の項目で、まだまだペットとしての歴史が浅いと述べましたが、ペットとしての素質はあるように思います。
また、鳥においてはラブバードと呼ばれる他者と愛情を強く結ぶことができるような動物種は、特定の人間と深い信頼関係を築きます。
だからといって、初めて会う人間にも動じずに接することができるかはまた別問題ですので、触れ合いに使用する場合にはまた違ったトレーニングが必要になってくるでしょう。
トレーニングによって訓練された固体か
家畜化されていない動物種でも、よくトレーニングされていれば触られることを嫌がらない個体もいるでしょう。
また、幼少期から触られることに慣れ、社会化された動物ではふれあいに用いることも可能です。
しかし、いくら触られることに慣れた個体であっても、容易に飼育ができると思われてはいけません。
家畜化されていないエキゾチックアニマルは、以前の記事でも触れたように、往々にしてその種の取引や飼育方法について問題を抱えているからです。
そういったエキゾチックアニマルを用いるのであれば、誤った知識を植え付けないように、その動物が野生下でどのように暮らしているか、飼育の注意点は何か、この種が抱えている問題はなにかなどを顧客に伝えるべきです。
そのためには、スタッフの教育もしっかりと行わなければいけませんね。
人間に危害が及ばないか
動物との触れ合いをおこなうにあたって、人間に危害が及ばないかどうかはかなり重要な問題です。
先程も述べたように、被捕食者である動物は恐怖心をいだきやすいため、恐怖を感じたら身を守るために攻撃してくる場合もあります。
また、家畜化されていない野生動物も人間に対して恐怖心を持っています。
なぜなら、人間はこの地球上で頂点に君臨する生き物だからです。
動物に噛まれる、引っ掻かれる、ということがあれば、人獣共通感染症(ズーノーシス)を引き起こす危険性があります。
動物に対しては事前に予防薬の投与を行ったり、事後には病院への受診など様々な対応が必要になってきます。
ふれあいに向いている動物はとても少ない
以上のことを考えると、直接触るという関わり方ができる動物は、かなり限られていると考えられます。
また、ここで挙げたもの以外でも、ふれあいに向いていない動物は多々います。
動物との触れ合いを売りにした施設で問題になったものといえば、フクロウカフェが記憶に新しいのではないでしょうか。
フクロウはもともと夜行性であるため、昼間に人間とふれあいをさせるということはかなりのストレスになります。
また、脚が鎖で繋がれ、全く自由が効かない状態で展示されていることも、動物福祉の観点から批判を浴びました。
そのような環境から、病気にかかりやすかったり、突然亡くなってしまう事例が散見されていたのです。
動物と直接触ることができなくても、その他の方法で動物とのつながりを感じ、教育的な機会になるよう考えなければいけませんね。
WAZA(世界動物園水族館協会)、JAZA(日本動物園水族館協会)での動物とのふれあいに関する規定

動物に関わるサービスの中でも、動物園や水族館のスタッフはそれらに関してのスペシャリストです。
世界動物園水族館協会(WAZA)によるふれあいガイドラインは、動物のふれあいを行う際に動物の福祉に最大限配慮することができるような提言を行っています。
その中でも、このような一節があります。
来園者・来館者とのふれあいに参加するかどうかの選択肢を動物に与えること。十分な休憩時間を与え、ふれあいに参加したくないという兆候を示した動物は、必ず、ただちに体験活動から外してください。
動物のふれあい活動の主体は動物側にあるのであって、強要して行うものではありません。
そういったことに考えを及ばせることも、動物とのかかわりの中で得られる学びなのでしょう。
環境省による犬猫以外の飼育に関する検討
今回、この記事ではどのような動物がふれあいに向いているのかという点について重きを置きましたが、それらの動物の適切な飼養環境については言及しませんでした。
現在、環境省において犬猫以外の動物の飼養に関して検討が重ねられています。
今後は現在のように動物ふれあい施設ごとに判断を任されるのではなく、様々な動物に対しての飼養管理の基準が明確化され、動物福祉も向上していくのだろうと思います。
参考:「動物取扱業における犬猫以外の哺乳類の飼養管理基準の細部解釈と運用方針(解説書)」についての細部解釈(案)
さいごに

家畜化を行おうと思えばほとんどの動物は家畜化できるようです。
人間が動物をペットとして飼育したいという欲望があれば、どんな動物でも人間に飼い馴らされ家畜化・ペット化していくのかもしれませんね。
しかし、オランダでは様々な動物種を検討した結果、ペットとして飼育できる動物種がわずか30種に絞られ、2024年7月1日よりその規制が施行されたという事例があります。
このようにペット規制の動きがある一方で、多様な動物をペットとして飼いたい、珍しい動物を近くで見たい・触りたい、という欲求が人々の心の中にあるのも事実です。
動物のふれあい施設は、本来素晴らしい体験を提供する場です。
しかし、今日本で行われている動物を使用したふれあいという名の消費活動は本当に正しい形なのか、今一度しっかりと考えてみるべきではないでしょうか。